2008年8月5日火曜日

ラブフルートのバード(トーテム)のスタイル


工房の中では、大まかに3種類の発音スタイルを持ったラブフルートを製作しています。

この写真の3本のラブフルートは、それぞれに音を出すための構造・形状が異なっています。



これはバードの裏側に溝を作って息を送り込むスタイルのフルートです。
バードの位置変更のみで音のニュアンス、ポイントを見つけることができます。
イントネーションは弱くなりますが、独特の柔らいナチュラル感が生まれます。
耐水性を考えるとバードの樹種はある程度制約が生まれます。
メンテナンスはバードのみで対処できる利点があります。




 このスタイルは本体に段差を付け、バードとの間に隙間を作ることで
音を出すように作られています。

段差の作り方は様々ですが、基本的な発音の仕組みは共通しています。
 断面形状が水分の吸水率によって変形、劣化しやすい傾向はありますが
音色には特有のナチュラル感が生まれます。



金属板(真鍮板)とバードを組み合わせたスタイル。
金属板を樹脂板や皮革などを利用したものもあります。
ブルーレイバンクリエーションのラブフルート工房では、
真鍮板を使用したものを基本的なスタイルにしています。
 本体とプレートとバードは革紐で固定されますが、
このスタイルでは位置を安定させるまでに少し手間取ることがあります。
音色のニュアンスの変化を味わう場合はこのスタイルが適していると思います。
金属板を使用したフルートの中には、金属板を接着固定したものを使用しているものもあります。
このスタイルの場合は、発音のポイントは完全に金属エッジのみでシャープな発音になります。


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